地方都市を中心に中心市街地の空洞化が問題視されています。しかし、市街地の空洞化が首都圏のベッドタウンにまで波及してきていることをご存知の方は少ないかもしれません。昭和初期には多くの人で賑わっていた商店街やメインストリートも人影はまばら。家業が受け継がれなかったお店は廃業し、やがて空き家に。そうしたシャッター商店街が埼玉県草加市にも。東京都足立区に隣接、銀座まで直通で30分少々と都心へのアクセスも良い草加市ですが、中心市街地は閑散としています。そんな草加市の中心市街地を再生すべく始まった、「リノベーションまちづくり」なるプロジェクトについてご紹介することにしましょう。
かつて賑わっていた中心市街地がさびれてしまうのはなぜか?その主な原因は、道路の整備と大型店の進出だと考えられています。道路が整備されると、道路沿いには大型のショッピングモールが立ち並ぶようになりました。そんな郊外の大型店が、中心部の商店街から客足を奪ってしまったのです。
リノベーションまちづくりとは、空き家や空き店舗を利用した事業を展開することで、産業振興、雇用創出、コミュニティの再生を果たし、エリアの価値の向上につなげようという取り組み。自治体及びまちづくり事業者、並びに不動産オーナーが連携してまちづくりを担っていこうというものです。
リノベーションまちづくりの一環として始まったある事業・お店が話題となって、そこを目指す人が増えれば、通りに人の流れが生まれるようになります。そして、人の流れが出来始めた通りには新たな出店希望者が現れることでしょう。その結果、空き家・空き店舗がもう一つ蘇ることに。点で始まった空き家再生がこれで線となりました。そして、さらに人通りが増えると、そこと交わる通りにも出店を希望する人が出てくることが期待されます。このように、線だった人の流れは面として広がっていき、自律的な好循環を生み出すようになる。それが、リノベーションまちづくりが目指すもの。
私がこのプロジェクトに加わったのは2年前、2017年のことでした。その後、相続などで使われなくなった不動産の活用方法の提案などを行うとともに、設計や工事の発注、その後の継続的なコンサルをワンストップでお引き受けするまちづくり会社「株式会社aoie」を設立。相続で空き家となる可能性のある不動産は、草加市のような都市部では今後益々増えていくと見込まれ、そうした都市が抱える問題を解決する一助となれることを目指し、日々活動を続けています。
-----------------------------
当社では、ファイナンシャルプランナーによる相続相談や資産設計に関するご相談から、不動産の購入・売却までのサービスをワンストップで提供しております。お気軽にご相談ください。
また、専任媒介契約または専属専任媒介契約を結んでいただいたお客様を対象に、仲介手数料の20%及び消費税相当分の割引をさせていただくキャンペーンも実施しております。
お問い合わせフォーム://www.passage-asset.co.jp/contact/
TEL : 0422-90-1488