リフォームも思いのまま!マイホームと変わらぬ住み心地のDIY賃貸の魅力に迫る
カテゴリ:DIY
2019-07-29
数年前から巷ではDIYブームが続いています。ひと昔前、DIYが日曜大工と呼ばれていたころは、DIYは男性が楽しむものでした。しかし、最近のDIYブームをけん引しているのは男性ではなくむしろ女性。女性でも簡単に扱える工具や女性を対象としたDIY商品なども、豊富に出回るようになりました。思い思いにDIYを楽しむ女子たちの集まり「DIY女子部」なるサークルまで誕生しているそうです。
不動産業界も、そんなDIY人気に便乗しない手はありません。クロスは白、床は木目調のフローリングといった、画一的で特徴のない部屋が多い賃貸物件。そんな部屋を、自分好みの内装にアレンジできちゃうのが、最近注目を集め始めているDIY賃貸なるものです。
世界にひとつの自分のお気に入り!そんな個性的な部屋作りができるDIY賃貸住宅が、若い世代を中心に支持を集め始めたのはここ数年のこと。特に、自分らしさが住まいで表現できるという点が、女性の心を捉えたようです。
ネイルやメイクなどにも見られるように、多くの女性は、何らかの手段で自分らしさを表現したいという潜在意識を持っているもの。部屋の内装を自分らしいものへと仕上げたいという女性の欲求は、そのような潜在意識からくるものかもしれません。DIY賃貸は、そんな女性たちの需要にマッチした賃貸住宅といえるでしょう。
入居者だけでなく不動産オーナーもメリットが享受できる!DIY賃貸住宅にはそのような特徴もあります。大家さんは、物件をあるがままの状態(現況有姿)で貸すことができるため、入居前の修繕やリフォームといったコストを掛けずに貸すことができます。そして、入居者が行ったDIYによって、退去後の部屋がグレードアップされているという思わぬ副産物も。また、DIY賃貸住宅として貸し出すことで、退去を減らす効果も期待できます。
借主と大家、それぞれの立場における、DIY賃貸住宅がもたらすメリット・デメリットをまとめると、次のようになります。
・借主のメリット
1. 部屋を自分好みにアレンジできる
2. 家賃が相場よりも安め
3. DIYをしても原状回復義務を負わない
・借主のデメリット
1. DIYが始められるのは賃貸借契約を結んでから
2. DIYに要する費用は借主負担
・大家のメリット
1. 現況有姿で貸すことができるため入居時のコストが減らせる
2. 入居者自身が部屋作りをし愛着を持って住んでくれるので、退去を減らすことができる
3. 部屋をグレードアップしてもらえる
・大家のデメリット
1. DIYの内容によっては、施工前後の確認を要する
2. 躯体や設備の損傷に気を付けてDIYを行うよう、借主に対する説明が必要
デメリットもあるものの、入居者にも不動産オーナーにもメリットが多いDIY賃貸住宅。まだまだ認知度が高いとはいえませんが、今後市民権を得られるようになるのでしょうか。世界にたったひとつ!DIYで自分だけの部屋作りが実践できる賃貸住宅が当たり前のように提供されるようになる日がいつか来ることを願います。