不動産投資においては、税の知識を持っているか否かで、その成果に大きな差が生じます。また、税の知識を備えることで、出口(売却)まで見据えた投資が可能となり、一貫性のある計画的な投資をすることができるようにもなり、より高い確率で不動産投資を成功へと導くことができるようになるのです。
不動産投資に従事する人にとって、とても重要な大切な税に関する知識ですが、その知識の習得を後回しにしたり、おろそかにしたりしている人も多いのではないでしょうか。そんな人に向けて、税でも不動産投資と特に関連が強いものについて、分かりやすく解説いたします。
今回は「譲渡所得税」について説明いたしましょう。
譲渡所得税とは、不動産を売却した際に課される税金のこと。売却益が出たら譲渡所得税の申告と納税の義務が生じます。売却益といっても、購入時よりも高値で売れた場合はもちろんのこと、売値が購入価格を下回っている場合も納税の義務が生じる可能性があるので注意が必要です。
また、譲渡所得には短期譲渡所得と長期譲渡所得があり、短期と長期で税率が異なります。短期譲渡所得税の税率は39.63%。対する長期譲渡所得税の税率は20.315%と短期譲渡所得税の約半分で済みます。であれば、長期譲渡所得として申告したくありませんか?
次回は、低い税率が適用されるための要件や、具体的な譲渡所得税の計算の仕方について解説するので、どうぞお楽しみに♪