カテゴリ:不動産投資
2019-06-04
所有している土地を十分に活用できずにいるオーナーさんも多いのではないでしょうか。そのような地主さんに向けて、遊休地の有効活用について考えてみましょう。
土地の活用法といって真っ先に思いつくのがアパート・マンション経営、いわゆる「アパマン経営」でしょう。大手不動産会社の営業方法が問題になっているとはいえ、オーソドックスな手法です。所有する土地を活用するので、コストは建物の建築費用のみ。土地を購入してアパートを建てる新築アパート投資と比べて、高い利回りを期待することができます。その一方、でデメリットがあることも理解しておく必要があります。
・メリット
安定した収益が見込めること。これがアパート投資の大きなメリットでしょう。不動産投資と株式投資の大きな違い、それは資産価値がゼロになってしまうというリスクが低く、長期にわたってインカムゲイン(家賃収入)が得られるという点にあります。
2つ目のメリットとして、優遇税制の適用が受けられることがあります。住宅が建っている土地に課せられる固定資産税の税率は、空き地や駐車場といった「非住宅用地」に課せられる税率の6分の1になります(200㎡超の部分については3分の1)。
「シェアリングエコノミー」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。物に対する価値観が「所有」から「共有」へとシフトしてきているのです。住宅に関しても例外ではなく、「賃貸」という選択肢が見直されてきているようです。
・デメリット
賃貸経営の一番の心配事としては、空室のリスクが挙げられます。空室が生まれると家賃収入は減少します。空室率が上がれば、貯金を取り崩して借入の返済をするような事態にもなりかねません。所有する土地が賃貸需要の見込める地域なのか?単身者が多いエリアなのか、それともファミリー需要が多いエリアなのか?事前のマーケティングでそれを見極めることが大切です。
不動産とはいえ、建物は時が経つにつれて老朽化します。築年数が古くなると家賃の下落や入居率の低下につながる恐れもあります。そうした事態に備え、競争力のある魅力的な物件づくりを心掛けるようにしましょう。
最後に、ローンを組んだ場合金利上昇の可能性も心に留めておくようにしましょう。変動型の金利では5年に一度金利が見直されるため、そのたびに金利が上昇することも考えられます。